人には108の煩悩があるといわれています。煩悩とは、愛着や執着のことで、自分にとって離しがたい、捨てがたい感情・感覚のことです。それではなぜ煩悩は108つなのでしょう。次のような108の数え方があります。
六根:ろっこん(眼・耳・鼻・舌・身・意)の人間の体全体の働きを表す6種×好・悪・平(良い・悪い・どちらでもない)の3種=18
六塵:ろくじん(色・声・香・味・触・法)の人の身に入って本来清らかである心を汚す6種×苦・楽・捨(苦しい・楽しい・どちらでもない)の3種=18
以上の18+18=36種類の煩悩があり、
これらの煩悩がそれぞれ三世(過去・現在・未来)にわたって存在することから、
3をかけると36×3=108の煩悩となります。