鎌足公お手植えの「黄金竹」

藤原鎌足公ゆかりの黄金竹

 境内には「黄金竹」(おうごんちく)と呼ばれる黄色がかった笹竹があります。周辺に自生する笹竹とは少し異なる品種のようであり、古来から藤原鎌足公のお手植えの竹と伝えられています。当地は古くから鎌足公の別宅があった場所とも伝えられてることから、このような伝説があります。 鎌足ゆかりの竹として大切にされ、むやみに刈ると熱病にかかるなどといわれ、子どもを近づけなかったようです。

大念寺黄金竹
黄金色をした竹幹

※言い伝えでは定慧上人が亡き父、藤原鎌足公の遺骸を安威から奈良の多武峰(とうのみね:今の談山神社)に首だけ改葬したために、父お手植えの黄金竹の先端だけが枯れるようになった(いわゆる片折れ笹という別名がついた)と言われています。しかし、実は当寺の『大織冠堂縁起』には別の由来が書かれています。随時、ご紹介する予定です。

鎌足公の杖笹とて竹林あり。片枝の竹とて外に植ゆるも生長せずといふ。

~昭和6年『三島郡史蹟』三島郡史蹟研究會より~