御内仏 阿弥陀如来立像(方丈の御本尊)

大阪茨木大念寺方丈本尊

平安時代 12世紀の作

木造(針葉樹) 錆地漆箔 彫眼

 

 方丈の御本尊としておまつりされている阿弥陀如来で、当山最古の阿弥陀像です。

 全体として紡錘形の体躯をし、小さめの螺髪に、彫りが浅く穏やかなお顔、抑揚が少なく穏やかな雰囲気と整った衣文が特徴なことから平安時代後期、12世紀の作と考えられます。古文書から江戸時代享保年間には既に御内仏としておまつりされていたことが分かり、大念寺前身の古代寺院、善法寺ゆかりの仏像と考えられ、造立当初の雰囲気を残しつつ、修復を経ながら代々守られてきました。

御内仏阿弥陀如来立像(大阪茨木大念寺)

 本像は平成274月に、大阪大学の藤岡穣教授と研究生および茨木市文化財資料館・教育委員会による詳細な調査を受け、平安時代後期の作という所見をいただきました。