室町時代
(しゃかねはんぶつ)木造
このお像は、今から2500年前のインドにお生まれになった仏教の開祖、釈迦牟尼如来(しゃかむににょらい)が80歳で亡くなった(完全なさとり=涅槃に入った)その姿をとどめたものです。通称、涅槃像・涅槃さんといいます。お釈迦さまは実際にこの世に生まれた仏さまで、自らの身をもって無常(全ての物事は移り変わり、常に留まるものはないこと)を表しました。
木造の涅槃像は珍しく、衣の部分にはこのお像の製作に関わった人々の戒名(結縁交名)が記されています。