鎌倉時代
(びしゃもんてん)木造立像
毘沙門天は四天王のひとつ、また七福神のひとつともされている仏教をまもる古代インドの神様であります。
このお像は鎌倉時代の作と考えられ、古くからこの地に仏教信仰が根付いていたことがうかがえます。力強い姿と薄い衣の質感が特徴で、およそ鎌倉期の当代一流の奈良仏師の作であろうと推定されています。
お像のところどころに極彩色の文様が残っており、造像当初は玉眼をはめ込み、全身彩色された繊細かつきらびやかな姿をしのばれます。
おもに北の方角を守る役割をもち、お釈迦さまの教えをまもり、人々に福徳を与える功徳があります。