11月8日(日)、十夜法要(じゅうやほうよう:秋の念仏会)を厳修いたしました。秋雨の日でしたが、たくさんの方がお寺にお集りいただき、み仏さまの徳を讃え、報恩のお念仏をいたしました。
~十夜(じゅうや)のいわれ~
―もとは、十日十夜のお念仏の集い―
浄土宗のよりどころとなるお経『浄土三部経』のひとつ『無量寿経』に「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行をすることよりも尊い」と説かれ、その教えを実践したもので、10日間10夜にわたり 不断 念仏を称えて 別時 の念仏を修し、阿弥陀さまのお慈悲に感謝する法要であります。
法要の様子
今年は、半斎供養(お膳をお供えする作法)、住職による願文(表白:ひょうびゃく)の読みにはじまり、みなさまにお配りするお経本で声を合わせて読経し、堂内の明かりをローソクのみにして暫くの時間、別時のお念仏「ナムアミダブ ナムアミダブ………」と高らかにおとなえしました。
今年は、半斎供養(お膳をお供えする作法)、住職による願文(表白:ひょうびゃく)の読みにはじまり、みなさまにお配りするお経本で声を合わせて読経し、堂内の明かりをローソクのみにして暫くの時間、別時のお念仏「ナムアミダブ ナムアミダブ………」と高らかにおとなえしました。
お別時念仏の様子
奉納落語会
法要後のお楽しみとして、地元在住の落語家の喜怒家哀楽(きどやあいらく)さん(磯村昌宏氏こと)をお迎えし、奉納落語を披露していただきました。
演目は『時うどん』と『動物園』で、落語の楽しい解説も交えて賑わしく、本堂は暖かい笑いに包まれ、皆さまに楽しい一日を過ごしていただきました。
お十夜の直会にはかつては小豆粥(十夜粥)を振舞っていたという名残から、おはぎを授与いたしております。最後はおはぎとお茶で、ささやかな茶話会を楽しんでいただきました。
「あなとうと 茶もだぶだぶと 十夜かな」
〜与謝蕪村の十夜の一句