お像は江戸時代・木造坐像
法然上人よりもさらに昔、中国・唐の時代に活躍した善導大師です。
中国浄土教の綱格を確立し、長安を中心にお念仏の教えを広め、念仏の生活に終始されました。大師の著作書は日本にもたらされ、特に『仏説観無量寿経』を解説した『観経疏』は、それまでの高僧達が説いてきたお念仏に対する難解・あるいは軽視してきた考え方を大きく転換させ、あらゆる人々を救える称名念仏を第一と位置づけました。そののち『観経疏』は日本に渡り、法然上人は善導大師の説くお念仏の教えこそが今の時代に合うものだと確信し、浄土宗を開くことに至りました。
日本における南無阿弥陀佛の浄土教信仰は、この善導大師の役割が大きく貢献しています。法然上人は、時代や国をこえて、善導大師を師と仰ぎました。現在、浄土宗の宗祖とならぶ高祖として法然上人と共におまつりしております。